断捨離後の変化と効果について、私の場合

やましたひでこさんの断捨離や、こんまりさんのときめく片付けなどはみなさんご存じかと思いますが、一時的な流行ではなく、むしろ今なお多くの人に興味を持たれていると思います。ネットフリックスで、海外の大きなお家の片付けを指南するこんまりさんの映像を見た時には驚きました。

部屋の状況が、その住人の心の状況とリンクしていることは、多くの方がご存じのことでしょう。私もこの夏に思い立って、ガラクタを処分したところ、思っていたより自分自身に大きな変化が起きたので、書き綴ることにしました。

今の住まいは、子どもの進学で数年前に契約した部屋です。拠点は別にあり、家族でこの部屋と拠点とを行き来しています。駅近・2DKで日当たりのいい環境ですが、若干狭いので、子どもにお金が掛からなくなれば引っ越したいと考え荷物を減らしはじめたのです。

図書館やKindleを利用して片付け、断捨離の本も沢山読みました。断捨離本については、改めて記事にします。（⇒カレンキングストンのレビュー記事）

服、靴、書類、本、PC、その他、45リットルの袋に20袋ほどでしょうか。テーブルなどの家具はレンタルなので、いずれ返すことになりますが、この狭い部屋に数年でよくぞこんなに溜め込んだものだと自分でも驚きました。

不調の原因の一つは、これまで家ではグウタラするだけだったのに、毎日どこをどう綺麗にするかというミッションに集中したので、生活が変わり辛かったということがあります。

でも本質は、広々とした広い部屋でポツンと一人になり、自分が目を背けてきた未解決の問題に向き合うことになったからだと思います。心の奥底に隠していたものが、あぶり出されたような気持ちになり、体調まで悪くなってしまいました。

問題は一気には片付かないですが、頭がクリアになったことで、一つ一つ整理して、この先の方針がかたまり、少しずつ不安を解消できました。気持ちも前向きになりました。いわゆる「断捨離の好転反応」の時期を乗り越え、覚悟が決まったのだと思ってます。これも必要な経験だったと思います。

10年以上継続し、フォロワーさんも多かったツイッターのアカウントを削除しました。このところ情報収集のつもりが、他人の努力や境遇に注目しがちになり、あっという間に1時間、2時間と過ぎていたからです。削除後１ヶ月以内なら復活もできるようですが、SNS断ちしたあとの平穏な時間を有意義に過ごせると分かり未練なく断ち切ることができました。今は本当に好きなアカウントだけ、たまに覗きに行くだけのロム専（古すぎて通じない？）です。

まさかと思われるかもしれませんが、食事制限なしで痩せ始めました。考えられる理由は二つあります。

一つは、平日夜の完璧な料理をやめたことです。カロリー表示のある冷凍食品を利用し、サラダやスープ、副菜のみ追加することにしました。フルタイム勤務と満員電車で遅くなるため夜の時間を効率化したのです。

最近の冷食技術は栄養価も高く、美味しく、素晴らしいですね。夜を楽にすると身体を休める時間が増えますので早起きできます。朝、コーヒーを飲みながら読書や英語学習をしたあと、家族に朝食をつくり、私はそれをお弁当にして職場へ持参しています。朝は抜いて16時間プチ断食ですが、年齢のせいかそんなにお腹は減りません。

週末の作り置きも検討しましたが、季節によっては雑菌の繁殖も気になるし、仮住まいの小さな冷蔵庫では容量に限界があるのです。

その代わり週末はゆったりとした食事を囲み家族団欒。外食より片付いた自宅の方がくつろげます。持続可能な家事で良しとしましょう。

もう一つは、片付けが楽しくなり、毎日動いて掃除するからと思います。たかが平日の15分、週末は1時間。ちょっと負荷がかかりますが、断捨離した部屋なので頑張り過ぎなくても綺麗になるのです。これも持続可能な家事ですし、無理せずカロリーも消費できます。

断捨離でお金が貯まるという話を耳にして、どういうことなのだろうと本当に不思議に思っていましたが、断捨離をしたあと、その事を心から実感しました。

これまではバーゲンでプチプラ服を購入し、あまり大切にしませんでした。勿体ない…と反省しながら捨てました。チリツモですが馬鹿になりません。

断捨離後は本当に好きな服だけを少し買い、着回しを考えるようにしました。以前は流行の服も気になっていましたが、もうこの際、誰にも気兼ねせず自分の気分の上がる服を着ればいいと思っています。

これは先ほどの痩せた話でも書きましたが、家が好きになり、カフェで過ごすより、くつろげるようになったので週末カフェの出費が要らなくなりました。コーヒーを淹れ、その香りが漂う朝の幸せを味わう毎日です。

断捨離をはじめたころ、SNSで「家が片付いてない人に、カフェ好きの人多いんだよね」って書き込みを発見して、ドキリ。いや、統計もないし偏見ではないかと思いますが、私には刺さる一言でしたね。

最近はさまざまなキャンペーンでキャッシュレスに移行する工夫がたくさんありますね。様子見のつもりで、クレジットカードとネットバンクを使い、食費や雑費の予算を決めてお金の管理をしたところ、断捨離前：収入の15%の貯蓄から、断捨離後：25%を貯蓄と投資に回せるようになりました。

具体的には、住信SBIネット銀行をメインで利用しています。この住信SBIネット銀行が驚くほど使える銀行なんです。口座の中に「旅行積立」「車支払い」「カード引き落とし用」などいくつもお財布感覚で別口座ができるので、給料受け取ったらすぐそこに割り振りしておき、引き落とし日が来たら、そこから計画的に支払うことができます。使用状況により、ランクが設定され、無料でATMや振り込みができます。ランクが一番下でも、2回のATM使用と、１回の振り込みが無料で、夜も使えます。私はここをメインバンクにしてランクアップしたおかげで、必要な回数の振込手数料が不要になりました。支払日に銀行をはしごして歩くことがなくなり手間を省くことができ、本当に助かっています。

投資は、住信SBIネット銀行で貯めたお金をSBI証券で運用。毎月のつみたてNISAは、三井住友VISAカードとリンクさせてカード払いにするとポイントがたまり、たまったポイントでも投資ができます。

こうして、お金の整理ができるようになってから、使途不明金がなくなりましたし、コンビニもスーパーより高いので、立ち寄らなくなりました。

断捨離の本や体験談を読むと、お金が棚ぼた式に舞い込んだり、タンス預金が見つかったりと、断捨離で小金が見つかる人がよくいます。でも、私には、しばらく何にも起こりませんでした。期待もしていませんでしたけど。

期待していなかったのが良かったからか、断捨離2か月後、何もないはずの実家の親から突然、財産分与の話がきてびっくりしました。

まあそんなうまい話しはないと思うし、偶然を装って神様が使者を送ってくれたにしても出来すぎですが、徐々に運が好転している気はします。

これはまだ変化というほどのものでもないですが、断捨離＝自分を大切にすること、これを意識してから、周囲の人への敬意を払うことがより大切なことだと自覚するようになりました。あまり仕事で関わりのなかった方とも、少し交流が広がったと感じます。

たくさんありすぎて、あまりまとまりがなかったのですが、断捨離で気が付いたことは、部屋が綺麗になると、心も整頓ができて、頭の回転が若干良くなるということです。

お金も、今の資産の内訳を把握することがまず大事で、頭をクリーンにしたら、計画的に使ったり運用するところへたどりつけるのだと思います。

長くなったので、別の機会をもうけて、体験したことを書きたいと思います。

狭いと思っていた２ＤＫの部屋は、スッキリ広々として、引っ越ししたい気持ちがなくなりました。